おすすめの介護ベッドと失敗しない介護ベッドの選び方とは?|INTIME1000・電動リクライニングベッド

おすすめの介護ベッドと失敗しない介護ベッドの選び方とは?

介護ベッドを選ぶ際は、利用する人の身体の負担を補助するどのような機能があるのか、ご家族や介護師の方などの介助がしやすいよう考えられているかなどを確認します。ここでは、どのようなポイントに着目して選べばよいのかについて詳しくご紹介いたします。

介護ベッドは、高齢の方や介護が必要な方に主に使用されているベッドです。身体機能の低下から寝返りができなかったり、ベッドからの起き上がり、立ち上がり動作が不安定な方が使用します。したがって、介護ベッドを選ぶ際は、利用する人の身体の負担を補助するどのような機能があるのか、ご家族や介護師の方などの介助がしやすいかなどを確認します。ここでは、どのようなポイントに着目して選べばよいのかについて詳しくご紹介いたします。

介護ベッドの選び方とは?

いろいろな種類のある介護ベッド。介護者の自立を手伝い、介助者の負担を軽くしてくれるベッドですが、「どのような機能があるのか、使い方は分かりやすいか」と悩まれるかもしれません。介護ベッドの選び方として機能はもちろん、安全性も考慮する必要があります。

一般的な介護ベッドの機能

介護ベッドは電動式のリクライニングベッドが主流です。主な機能として「背上げ機能」「高さ調整機能」「膝上げ機能」があり、ボタン一つで操作が可能で、介護者の動作を助けてくれます。介護者に必要な機能を選ぶのと併せて、介護者本人が操作しやすく、ボタンの押しやすい介護ベッドを選ぶのがおすすめです。以下では、一般的な介護ベッドの機能について詳しく紹介します。

||||背上げ機能

ベッドの背もたれを好みの高さまで上げられる機能です。食事をするときや、テレビを見るときなど上半身を起こしたいときに使用します。介護者の体を起こし上げる背上げ機能は、介護者が介護ベッドから移動するときも、起き上がりがスムーズになるため役に立ちます。

||||高さ調整機能

ベッド全体の高さが上下する機能です。介護ベッドから降りるときや、車いすから乗り移るときに状況に合わせて上下させます。介護の際は、介助者の身長にあわせて高さを調節すると、介護者の腰への負担が減らせます。

||||膝上げ機能

ベッドの膝に当たる部分を持ち上げる機能です。横になっているとき、長時間、同じ状態だと血流が悪くなりますが、膝上げをして膝を少しまげることで、血流が改善され、むくみを取りやすくなります。さらに、背上げしたときに、上半身がずり下がっていくのを抑えてくれます。

||||その他にチェックしておきたい機能

表示パネル

表示パネルは、手元スイッチに数字や記号がついていて、操作ボタンを押したり入力したりすることで、背上げや高さ調整などを操作できる機能です。角度や高さが視覚的にわかりやすいので、簡単に再現できます。また、背上げや膝上げなどを調整してお気に入りの位置を登録できるメモリー機能を搭載した介護ベッドの場合、お好みの高さや角度をボタン一つで再現できるので便利です。

手動での操作

停電すると電動ベッドは動かすことができません。手動で操作できる手動ハンドルが付属している介護ベッドであれば、停電時に水平に戻せるほか、上げ操作を行うことも可能です。また、手回し発電機(スマートハンドル)により操作できる介護ベッドもあります。また、停電時は電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。停電からの復帰時、電気部品への悪影響により故障してしまうことがあります。

呼び出しボタン

介護者が家族や介護者を呼び出すボタンです。ブザー音で知らせたり、スマートフォンへ呼び出し通知を出したりします。さらに、スマートフォンでベッドを操作できる介護ベッドもあります。手元スイッチを共有しないため衛生的です。

介護ベッドの安全性に注目して選ぶ

機能性に優れていても、事故が起きては意味がありません。介護ベッドを選ぶポイントとして安全性も重要です。また、安全に使うためにも介護ベッドのサイズや部屋の広さも考えて選ばなければなりません。

||||JIS規格の認証を受けているか確認する

体の不自由な方が利用するため、介護ベッドの安全性はとても重要です。介護ベッドを選ぶ際は、JIS規格の認証を受けているかどうかを確認しましょう。JIS規格(日本産業規格)は、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格です。そのため、JIS認証を受けた介護ベッドは一定の安全性が確保されている製品という証拠です。介護ベッドを選ぶ際はJIS認証があるかチェックすることをおすすめします。
しかし、実際に起こっている事故としては、誤った使用による事故も少なくありません。介護者と介助者のどちらにしても、正しい使い方を心掛けるようにしてください。

||||介護者の体型を考慮する

ベッドの幅は狭いほうが介護はしやすいのですが、介護者が窮屈に感じるので、介護者の体型にあったサイズを選ぶようにしましょう。パラマウントベッドの介護ベッドのサイズは以下の3種類があり、介護のスタイルに合わせて選べます。

ミニ

適応身長の目安が150cm以下のサイズです。マンションやアパートなどのお部屋でもスペースを有効に活用できます。

レギュラー

適応身長の目安が150cm以上、170cm前半のサイズです。標準的なサイズとなります。

ロング

適応身長の目安が170cm後半のサイズです。大柄な方向けのサイズです。

||||部屋の広さは問題がないか

介護ベッドを導入する際、部屋の広さも考えなければなりません。
杖を使って自力で歩行できる場合、介護者1人でも移動できるので、4畳半程度でも設置可能です。
車いすを利用している場合は、部屋の入り口から介護ベッドへの動線を確保しなくてはなりません。介護ベッドから車いすへの移動は1mほどのスペースが必要になるので、介護ベッドを中心に更に2畳分のスペースを確保したいところです。
介護者が寝たきりの場合、リクライニング型車いすを利用する場合は、通常の車いすよりもサイズが大きいため、部屋の広さは6畳ほど必要です。部屋の入口も90cm以上とかなりの広さが条件となります。

オプション製品の豊富さに注目して選ぶ

介護ベッドにはさまざまな付属品があります。必要な付属品は介護者の状態によって変わるため、確認するようにしましょう。

||||サイドレール

転倒防止や寝具の落下防止のため、ベッド枠の設置するレールです。介護ベッドにはサイドレールを取り付ける専用の穴が備えられており、抜き差ししやすいようになっています。選び方のポイントとしては、必ずベッドに適合する製品を選びましょう。また、安全性を考えると手すりとして使うことには向いていません。立ち上がりの支えとして利用するならベッド用手すりを利用してください。
実際にサイドレールの商品をお探しの方はこちらの「サイドレール」をご覧ください。

||||ベッド用手すり

介護ベッドの側面に取り付けるもので、ベッドの乗り降りの際につかまって身体を支えます。フレームの穴に差し込んで固定するのが主流です。身体を支えるためのものなので、ベッドにしっかりと取り付けられるものを選ぶ必要があります。
実際にベッド用手すりの商品をお探しの方はこちらの「介助バー・サイドグリップ」をご覧ください。

||||テーブル

介護ベッドにいながら食事やさまざまな場面で利用できるテーブルです。テーブルの脚にキャスターがついた門型タイプ(オーバーベッドテーブル)、テーブルの片側のみにキャスターが付き、ベッドに差し込むL型タイプ(サイドテーブル)、サイドレールにはめ込むタイプがあります。選び方のポイントはベッドや寝室のスペースを考慮することです。サイドレールの上部にはめ込むタイプとL型タイプはキャスターを設置する際にそこまでスペースは必要ありませんが、門型タイプは一定のスペースが必要になるため、広めの部屋に適しています。


なお、テーブルとサイドレールと同じメーカーでなければ使用できないケースもあるため、購入前に使えるかどうかの確認が必要です。


実際にテーブルの商品をお探しの方はこちらのページをご覧ください。

||||移乗用ボード

お尻への摩擦を低減するボードで、介護ベッドに座ったまま車いすへ移乗できる道具です。お尻を浮き上がらせることができなくても、お尻をボードで滑らせることで横への移動がしやすくなります。自分で移乗できる場合は小さなボード、介助が必要な場合は大きなボードを利用します。
実際に移乗用ボードの商品をお探しの方はこちらの「イージーグライド」をご覧ください。

||||マットレス

マットレスは介護者の身体状況にあわせて選ぶ必要があります。選び方のポイントは床ずれ予防、寝心地、起き上がりやすさの3点です。特に床ずれの予防を優先する場合は、体圧が1か所に集中しないように、体圧分散効果の高いマットレスを選びます。寝たきりで体が動かせない・動かしづらい方におすすめです。


寝心地を優先する場合は体が適度に沈み込むマットレスを選択します。一方、起き上がりやすさを優先するなら沈み込まず、安定しやすい硬めのマットレスがおすすめです。パラマウントベッドでは、体圧分散性を備えたマットレスとしてエバーフィットをご紹介しています。詳しくはこちらのページ「エバーフィット」をご覧ください。


この記事でご紹介したように介護ベッドを選ぶ際には、機能、安全性、大きさに注目して選ぶのがおすすめです。また、オプション製品は介護者の身体の状態や介護をうける状況に応じて必要なものは人それぞれ異なります。パラマウントベッドの「インタイムシリーズ」は一般のベッドに近い形ですが、機能や大きさに合わせて選ぶことが可能です。また、介護が必要になった段階で付属品をつけられるので、初めからオプション製品を買いそろえて費用がかかりすぎるのを防ぐことができます。


詳しくはこちらの「リクライニング付き電動ベッド インタイムシリーズ」のページをご覧ください。高齢の方や介護が必要な方にとって介護ベッドは生活の起点です。介護者にとって必要な機能や付属品を過不足なく選んで快適な生活を送りましょう。