介助の種類と介護ベッドを使って負担を軽くするコツとは?

高齢の家族が退院したことをきかっけに在宅介護が始まることも少なくありません。具体的にどのような介助が必要になるのか、介助負担を軽くするにはどのような方法があるのかなど、介護ベッドを利用した場合を中心にご紹介いたします。

高齢の家族が退院したことをきかっけに在宅介護が始まることも少なくありません。入院前にできていた動作ができなくなっていたら、身のまわりの世話や介助が必要になることもあります。ここでは、具体的にどのような介助が必要になるのか、介助負担を軽くするにはどのような方法があるのかなどを、介護ベッドを利用した場合を中心にご紹介します。

介助の意味とは?介助と介護の違い

「介助」とは、高齢者や病気・ケガ等で身体が不自由な人に対してサポートをすることです。たとえば、自分一人で食事が行えない人に対して食事を口元まで運んだり、歩行が困難な人に対しては寄り添って手をとり一緒に歩いたり、その他着替え・トイレのサポートなど、被介助者の身体に触れてサポートしたりする行為のことです。「介助」が身体的な行動援助であるのに対し「介護」は、「介助」や「家事の代行」、「社会活動の援助」などを含んだ広い意味で生活を助けることを指します。

介助の種類とのその方法とは?

もし高齢者や病気・ケガ等で身体が不自由な人の在宅介護をするとしたら、どのような介助が必要になるでしょうか?基本的な介助の種類をご紹介し、それぞれの介助方法や、負担軽減に役立つベッドの機能・ベッド周りのアイテムについてご説明します。

  • ||||起き上がりの介助
  • ||||立ち上がりの介助
  • ||||寝返りの介助
  • ||||移乗の介助
  • ||||着替えの介助
  • ||||食事の介助
  • ||||排泄の介助

これらの介助は、訪問介護サービスを利用してヘルパーの方に委託することもできますが、急に自分で対応することになったり、他の家族に頼むことになったりした時に備えて把握しておくことをおすすめします。また、介助で負担になることは何かを知ったうえで、サポートできる介護機器を積極的に取り入れて負担を減らしましょう。そこで利用したいのが介護ベッドです。介護ベッドには、介助をサポートするさまざまな機能が備わっています。介助のどのポイントでどのような機能が使われるのかをご紹介します。

|||起き上がりの介助

ベッドに寝ている状態から身体を起こし、ベッドから立ち上がるまでの介助です。ベッドからの起き上がりは、まず仰向きの被介助者に胸の前で腕を組み、両膝を立ててもらいます。介助者は被介助者の顔が向いている側のベッド脇に立ち、被介助者の肩甲骨と大腿部に手をあてて、引くようにして横向きにします。横向きになった被介助者の首の下に手を差し入れますが、この時、被介助者視点で右側に顔を向けている場合には左手を、左側を向いている場合には右手を使います。もう片方の手で被介助者の膝の裏側から抱えるように持ち両足をベッドからおろします。その後、首の下に差し入れていた手で身体を起き上がらせると、ベッドに座った状態になります。ここまでが起き上がりの介助となりますが、この起き上がりの介助を支えるのが電動ベッドの「背上げ機能」です。電動でマットレスごと背中の部分を起き上がらせる機能で、これを使えば被介助者の足をベッドからおろすだけで起き上がりが可能となります。

背上げ機能がついたパラマウントベッドの電動ベッドはこちら

|||立ち上がりの介助

座った状態から立ち上がる際の介助ですが、ここでは先ほど起き上がりの介助でベッドから起き上がった状態を想定して、ベッドから立ち上がる際の介助についてお伝えします。起き上がり介助でベッドに座り、両足をベッドからおろした状態になった後、被介助者には、床に足がつくように少し浅めに座ってもらい、かかとを膝よりも少し後ろに引いてもらいます。立ち上がる際は、お辞儀をするように頭をおろし、身体の重心をお尻から足へと徐々に移します。床にしっかりと両足がついていることが大切になりますが、被介助者の足の長さやベッドの高さによって、両足がしっかりと床につかないことがあります。一方で、ベッドが低いと両足をつけた時に両膝が曲がってしまい、立ち上がりの際の負担が増えてしまいます。そのため、被介助者の足の長さなども考慮したうえでベッドの高さを選ぶと良いのですが、適切なベッドを探すにはショールームを周り、さまざまなベッドに座って確かめて…といったように大変になるでしょう。そこで役立つのが電動ベッドの「高さ調節機能」です。電動でベッドの高さを上下に動かすことができるので、被介助者に合わせて調節できるので、立ち上がりの負担を軽減することができるでしょう。被介助者が立ち上がりやすい環境であれば、それを支える介助者にかかる負担も少なくなるでしょう。

高さ調節機能がついたパラマウントベッドの電動ベッドはこちら

また、ベッドに取り付ける「介助バー」も立ち上がり(介助)の際に役立ちます。立ち上がりの際につかまるものがあれば、体勢が安定して被介助者自身の力を発揮しやすくなります。介助バーにはつかまることができるので、被介助者にとっては立ち上がりやすくなり、介助者にとっては被介助者を支える時の負担が少なくなります。なお、介助バーは必要に応じて後から取り付けることが可能です。

介助バーについてはこちらのページをご覧ください。

|||寝返りの介助

寝返りの介助は、床ずれの防止や着替えなどでよく行う動作です。寝返りの介助をする時には、向いてほしい方向にあらかじめ介助者が移動します。被介助者には、ベッドに寝た状態で腕を組んで両膝を立ててもらい、介助者は、片方の手のひらで被介助者の肩甲骨を、もう片方の手で骨盤の横、または大腿部を支えます。被介助者に動く方に顔を向けてもらってから、手で支えた身体を上半身から下半身の順に手前に引いて寝返りを介助します。被介助者自身の力で少しは寝返りができる場合、ベッドに「サイドグリップ」がついていると、つかまって寝返りしやすくなります。

病院のベッドで、ベッドの縁に固定の手すりが取り付けられているのを見たことはありませんか。それが「サイドグリップ」です。「サイドグリップ」は寝返りや、起き上がりの時につかまることができ、ベッド上のさまざまな動きをサポートします。パラマウントベッドではこれらを介護用オプションとしてベッドに取り付けることが可能です。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

|||移乗の介助

移乗介助(トランス介助)とは、ベッドから車椅子、あるいは車椅子から便座などに移動する時の介助のことです。ベッドから車椅子に移る時は、被介助者にはベッドに浅く座ってもらい、介助者は、被介助者の前に立ちます。被介助者に対して車椅子側の腕の下から手を回して肩甲骨を支え、反対側の骨盤もしっかり支えて、被介助者を前方に傾けます。介助者が重心を低くして被介助者を受け止めると、被介助者のお尻を浮かすことができ、支えながら被介助者の背中を車椅子側に来るように回転してゆっくり座らせることでより安全に移乗のサポートができます。 車椅子からトイレの便座に移動する時もこれと同様の方法をとります。移乗のサポートは腰に負担がかかりやすいので、被介助者が座っている位置を膝よりも高くしましょう。そうすることで被介護者が身体を前に傾ける時も負担を軽減して行えます。

「移乗の介助」では、ベッドから車椅子に移る時はベッドの高さより車椅子が低い方が、車椅子からベッドに移る時は車椅子よりベッドが低い方が、移動がスムーズに行えます。「たしかにそれができれば良いけれど、ベッドや車椅子の高さは決まっているから結局ベッドから車椅子への移乗か、車椅子からベッドへの移乗のどちらかは大変になってしまうのでは…?」そう思うかもしれません。実はこれ、どちらもスムーズに移動できるようにする方法があります。それを実現するのは電動ベッドの「高さ調節機能」です。この機能を使えば、ベッドから車椅子に移る際にはベッドを高くし、逆の場合はベッドを低くすることができ、移動の負担を減らせるというわけです。 パラマウントベッドには、高さ調節機能がついているベッドがあります。

ご興味のある方はこちらのページをご覧ください。

|||着替えの介助

着替えの介助の基本は「脱健着患」です。衣服を脱ぐ時は健側(身体が動かしやすい方)の腕や脚から行い、着る時は患側(身体が上手く動かせない方)から袖を通すと着替えがスムーズに行えます。ベッドで着替える時は、被介助者が介助者の腰の高さに来るようにベッドの高さを合わせると介助がスムーズになります。ベッドで横になった状態で着替える時は、被介助者にできるだけ身体を動かさずに着替えてもらう方法として寝返りの動きを活用します。たとえば、パジャマの上着を脱ぐ時に身体が動かしやすい方のパジャマを下に引っ張り、肘から上に引いて、片腕だけ脱ぎます。片面を脱ぐことができたら、脱いだ上着を被介助者の背中に敷くようにします。その後、脱いだ腕が下になるように横を向いてもらうと、背中に敷いたパジャマが現れるのでたぐり寄せて、逆の腕からパジャマの上着すべてを抜き取ります。ベッドが低いと腰を曲げたまま行わなくてはならず介助者の負担になるため、高さを調節できるベッドを使った方が負担を軽減して作業できます。
前かがみになって介助する動作が減らせる電動ベッドの「高さ調節機能」。パラマウントベッドでも、この高さ調節機能を備えた電動ベッドをご用意しております。

|||食事の介助

食事の介助には2つのケースがあります。テーブルで食事をする場合とベッドで食事をする場合です。テーブルで食事をする方を介助する場合は、被介助者の横に座り、同じ目線で介助をするようにしてください。立ったまま介助をすると被介助者が見上げることになり、あごが上がって誤嚥(唾液や飲食物などが誤って気管に入ってしまうこと)を起こしやすくなるからです。同じようにベッドで食事をする方の介助でもあごが上がらないように気をつけましょう。ベッドの場合は背の角度が45~75度くらいの角度が適切です。

パラマウントベッドには、角度調整ができる背上げ機能がついているベッドがありますので、食事に適した角度に設定できます。快適なポジションに簡単に移行できるよう、被介助者に合ったポジションを記録できるメモリー機能がついているベッドもあります。また、ベッドで食事をする時に使うサイドテーブルなどもあります。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

|||排泄の介助

排泄の介助には、トイレへの誘導や排泄の対応、おむつの処理などがあります。車椅子を使ってトイレまで移動する方やベッドの近くにポータブルトイレを置いている方には移乗の介助が必要ですし、おむつを使用されている方にはおむつの取り換えが必要になります。 そこで、あると便利なのがベッドの高さ調節機能とサイドグリップです。排泄の介助でおむつ交換をする場合は、被介助者にあおむけの姿勢をとってもらいおむつのテープをはずします。その後、介助者を背に横向きに寝返りの姿勢をとってもらい、陰部の洗浄や新しいおむつへの交換を行います。おむつの交換が終わるまでは横向きの姿勢をとらなくてはならず、ベッドにサイドグリップや介助バーなどがついていると、被介助者自身がつかまって体勢を維持できるので役立ちます。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

介助者も精神衛生管理は大事

在宅介護は、介助する家族や身内にとって精神的にも肉体的にも負担が大きくなります。終わりが見えず、介護に全力投球を続けていると、介護うつになってしまう可能性もあります。
そうならないためも、リフレッシュする時間を計画的にとりましょう。時には、他の人に介護を代わってもらい、買い物や旅行に出かけたり、趣味を楽しんだり、などです。介助者が心も身体も健康でいることは、介護を継続するうえで重要です。介助者の精神衛生管理も立派なマネジメントですので、「家族で分担する」、「介護で困った時にはケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する」、「介護支援サービスを活用する」、「介護に役立つ機器を活用する」など、家族に協力を頼んだり、プロの介護サービスを利用したりして、介護する負担を軽くしていきましょう。

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