高反発マットレスにはどんな種類があるの?その選び方とは

高反発マットレスは、身体が沈み込み過ぎず、寝返りがうちやすいため快適に眠れることで人気です。しかし高反発マットレスにも様々な種類があり、自分に合わない高反発マットレスを選んでしまうと、腰を痛めたり、熟睡できなかったりする可能性もあります。ここでは高反発マットレスの種類について、またその選び方についてご紹介します。

高反発マットレスは、身体が沈み込み過ぎず、寝返りがうちやすいため快適に眠れることで人気です。しかし高反発マットレスにも様々な種類があり、自分に合わない高反発マットレスを選んでしまうと、腰を痛めたり、熟睡できなかったりする可能性もあります。ここでは高反発マットレスの種類について、またその選び方についてご紹介します。

高反発マットレスとは

高反発マットレスとは、かかった重みに対して跳ね返す力が強いマットレスのことをいいます。反発力が強いと寝返りがうちやすく、身体の1ヶ所に負担が集中するのを軽減します。また、腰の部分がマットレスの反発力によって押し上げられ、腰が沈み込み過ぎない寝姿勢を保つことができます。主な素材には、ウレタン、ファイバー、ラテックス、スプリングなどがあります。

高反発マットレスを選ぶには素材の種類に注目しよう!どんな種類がある?

高反発マットレスは素材によって種類が分けられます。素材ごとに高反発マットレスにはどのような特徴があるのかご紹介します。

||||ウレタンフォーム素材の高反発マットレス

ウレタンフォーム素材の高反発マットレスは、体圧分散性が良く、寝返りしやすいのが特徴です。価格も手頃で耐久性が高いメリットもあります。デメリットは、スプリングのマットレスよりは通気性に劣るところや、温度が低い環境では硬くなりやすいところです。
なお、家庭用品品質表示法ではウレタンフォームマットレスに硬さを表示することとなっており、その区分と表示名は次のとおりです。

ウレタンフォームマットレスの硬さの区分と表示名

区分 表示名
110ニュートン(11重量kg)以上 かため
75ニュートン(7.5重量kg)以上110ニュートン(11重量kg)未満 ふつう
75ニュートン(7.5重量kg)未満 やわらかめ

||||ファイバー素材の高反発マットレス

ファイバー素材の高反発マットレスは、ポリエチレンを繊維状にして絡め合うようにして編んで作られています。ポリエチレンを使っているため、防水性に優れており、洗えるマットレスとして人気です。クッション性や耐久性、通気性に優れています。一方でファイバー素材は耐熱性が低く、電気毛布や電気マットなどを使用すると熱でヘたってしまう可能性があります。

||||ラテックス素材の高反発マットレス

ラテックスはゴムの木の樹液を精製し発泡して作られた素材です。特徴は、柔らかさと弾性を併せ持っているところです。ゴムならではの弾性によって腰の部分が沈み込み過ぎない寝姿勢を保つことができます。抗菌性があるためダニを寄せ付けにくい特性を持ち、耐久性にも優れています。ただし、ラテックスのマットレスは、水に濡れると劣化してボロボロに崩れてしまったり、日光に含まれる紫外線でも劣化してしまったりする性質があるので、水洗いや天日干しはできません。また、ゴムにアレルギー反応がある方は注意が必要です。

||||スプリング素材の高反発マットレス

スプリングのマットレスは大きく分けて2つの種類があります。「ポケットコイル」と「ボンネルコイル」です。この2つは構造が違うため寝心地も変わってきます。
ポケットコイルのマットレスは、コイル1つひとつが不織布の小さな袋に入れられており、それを敷き詰めた表面にはウレタンや中綿、羊毛などの詰め物を使用したマットレスです。コイル1つひとつが点で身体を支えるので、身体の重い部分は深く沈み、軽い部分は浅く沈む特徴があり、体圧分散性に優れています。一方で、コイル1つひとつが独立している分、集中的な荷重に弱く、コイルの数が少ないポケットコイルマットレスは耐久性が低いです
ボンネルコイルマットレスは、縦に伸縮するコイルを横に連結させて、1つの面として身体を支える構造のマットレスです。ポケットコイルマットレスよりも硬めの寝心地で、寝返りしやすく、腰痛がある方に好まれる傾向があります。ベッドの上で動くと振動がベッド全体に伝わりやすいのが特徴です。
一方でコイルが連結して1つの面になっている分、体圧分散がしにくく、寝返りをうつと横揺れしやすいので振動が伝わりやすくなっています。

このように、一口に高反発マットレスといっても素材が違うと使用感にも差が出てきます。高反発マットレスは身体に良いというイメージだけで選ばずに、素材の違いも意識すれば、イメージと実際のギャップが少ないマットレスを選べるでしょう。
また、「高反発マットレスは腰にいい」というイメージがありますが、硬すぎるマットレスだと逆に腰を痛めることにつながりかねません。それは、硬い面に仰向けに寝ると、腰や背中が浮いてしまい、肩やお尻だけで身体を支える寝姿勢になりがちだからです。硬すぎるマットレスで同じ寝姿勢を長時間とっていると筋肉が緊張して腰痛につながることもありますし、柔らかすぎても高反発マットレスの役割を果たしません。
高反発マットレスをご検討の際は、専門家に相談してみるのがよいでしょう。

パラマウントベッドでは、製品に関するご相談を承っておりますので「パラマウントベッドお客様相談室」にお問い合わせください。

高反発と身体へのフィット感の両面を備えたマットレスとは?

繰り返しになりますが、硬すぎる高反発マットレスのデメリットとして、腰や背中が浮いてしまうことが挙げられます。そのような状態にならないためにも、マットレスを選ぶ際は、身体へのフィット感も大切にしたいですよね。高反発マットレス以外にも、高い反発力はそのままに身体にフィットする寝心地を備えたマットレスがあります。パラマウントベッドから、多くの人の身体にフィットすることを目指した2つのマットレスをご紹介します。

||||身体の凹凸を支える等反発のマットレス

パラマウントベッドでは、体圧のバランスを均一にするために身体の部位に合わせて、マットレスの硬さが異なるマットレスを開発しました。寝返りの時に肩が自然に沈み込むよう、マットレスの上部にいくつかのスリット加工をほどこし、横向きになった時に肩の圧迫感を軽減します。さらに、硬さに敏感なかかと部分を柔らかく設計しています。このような等反発技術に基づき、マットレスの硬さを人とマッチングさせることで、心地よい寝返りが打ちやすいマットレスを提供しています。

詳しくはこちらの「スマートスリープライト」をご覧ください。

||||水の流れを利用して身体の凹凸を支えるマットレス

身体の凹凸を水の動きで支えるマットレスもあります。マットレスの背中や腰にあたる位置に、水の動きで身体の凹部分を支えるアクアセルが埋め込まれたマットレス「スマートスリープ アクア」です。仰向けや横向き、どんな寝姿勢になっても水が一緒に動いてピッタリフィットします。今までにも水の流れを利用して身体の凹凸部分を支えるマットレスはありましたが、水だけで作られたマットレスには流動性があり過ぎて、寝返りの際に力を加えた部分の水が逃げて寝返りしにくくなります。「スマートスリープ アクア」は、水を11個の薄いセルに入れて身体の凹凸を支える部分だけ埋め込んでいるので、高反発マットレスの良さはそのままに活かされたマットレスになっています。

詳しくはこちらの「スマートスリープ アクア MW-C200L」をご覧ください。

パラマウントベッドでは、これらのマットレスの特徴を活かしながら電動ベッドの動きにフィットさせられるように、マットレスを曲がりやすい設計にしています。そのため現在はフラットなベッドを使用しているけれど、将来は電動ベッドに切り替えたいといった場合でも、そのままお使いいただけます。

これらのマットレスが使用できる電動ベッドに関しては、こちらの「パラマウントベッド INTIME1000」をご覧ください。

快適に眠れるかどうかは、マットレスが自分の身体に合っているかどうかが大切になります。マットレスに使われている素材や、加えられている技術によっても寝心地が違ってきますので、これらを参考にしてご自分の身体に合ったマットレスを選んでください。