ベッドと布団はどっちが身体にいいの?メリット・デメリットとは

引越しや新生活を始めることをきっかけに、布団やベッドの買い替えを検討する方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。新しい生活環境に合わせて布団にするか、ベッドにするかで迷う方も多いことでしょう。ここでは、ベッドと布団のメリット・デメリットやお使いただくのに適した状況などをご紹介します。

引越しや新生活を始めることをきっかけに、布団やベッドの買い替えを検討する方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。新しい生活環境に合わせて布団にするか、ベッドにするかで迷う方も多いことでしょう。迷うときにはまず、自分がどんな寝心地を求めているのかを考えてみてください。

「自分は寝相が悪いから、落ちる心配もなく気持ちよく眠りたい…」あるいは、「毎日の布団の上げ下げが不要でゆっくりと眠りたい…」など、選択するときの基準があれば、あとはどんな寝具にするか判断するだけなので検討も楽になります。また、検討するためにはベッドと布団にどのようなメリット・デメリットがあるかも知っておいた方が良いでしょう。迷ったときには商品の広告を参考にしがちですが、広告はメリットが強調されているので、購入してからデメリットに気づいて後悔することもあるからです。そこで、ここではベッドと布団のメリット・デメリットやご使用に適した状況などをご紹介します。

ベッドのメリット・デメリットとは

ベッドのメリット

||||ハウスダストに強い

低めのベッドでも床から床面までは20cm~30cmほどの高さがあるので、眠っている間にほこりを吸い込みにくいです。ほこりと言えば、衣類などの繊維のクズ、花粉、細菌などを含む「ハウスダスト」があります。ハウスダストは、一般的に床面から30cmのところに停滞していると言われており、30cm以上の高さがあるベッドに付着する可能性が低いため、ハウスダストにアレルギーのある方や小さなお子さんがいる方にとっては安心できる寝具といえるでしょう。


||||上げ下げがいらないので身体に負担がかからない

布団は敷いたままにしていると、湿気が溜まってカビやダニが発生しやすくなるので、毎日畳んで押入れにしまう必要があります。ベッドなら床との距離があり通気性もあるので、マットレスや布団を敷いたままで使うことができ、布団を片付ける頻度を減らすことができます。


||||起きた後に立ち上がる動作が楽

膝や腰に痛みを抱えている人にとって、敷いてある布団から起きて立ち上がることは負担になります。ベッドの場合は高さがあるので、起きた後に立ち上がる動作が楽に行え、身体への負担を軽くすることができます。


||||フレームの種類が豊富に選べる

ベッドのフレームは、すのこのベッドやローベッド、収納ベッド、ロフトベッドなど種類が豊富にあるので、好みのデザインや機能で選ぶことができます。また、介護で必要な電動ベッドや急な来客のときに使える折り畳みベッドなど、用途に応じてベッドを選ぶことが可能です。


ベッドのデメリット

||||ベッドにスペースがとられてしまい、生活空間が狭くなる

ベッドは部屋の中でも大きな面積を占めるので、部屋が狭く感じることがあります。また、寝ていない間は、他のことに利用できないので無駄なスペースになってしまいます。


||||マットレスは大きさや重さがあるので干すのが大変

布団は、時々干して湿気を取ることができますが、ベッドのマットレスは大きさや重さがあるので簡単には干せません。そのため、カビやダニが発生してしまうこともあります。


||||処分するのに手間がかかる

不要になったベッドのマットレスやフレームを処分するときは、事前の手続きと費用が必要です。方法としては自治体に粗大ごみとして処分を依頼したり、リサイクルショップや買取業者に依頼したりする方法があります。


布団のメリット・デメリットとは

メリット

||||畳めるので収納に場所をとらず、日中は部屋を広く使える

ベッドは一旦置いてしまうと使用していない時でも部屋の中でスペースをとりますが、布団はベッドと違って畳んで収納できるのが一番のメリットです。一人暮らしの部屋で、少しでもスペースを広く使いたい人には有効です。


||||薄くて軽いので天日干しがしやすい

湿度が高い日本の気候では、布団を敷いたままにしているとカビやダニが発生しやすくなるので、天日干しがしやすいことはメリットです。最近では、丸洗いできる布団も販売されています。


||||畳んで自分で粗大ごみセンターに運べるので処分が簡単

布団を処分するときは、自治体の粗大ごみセンターに申込し、指定された収集日に、収集場所に出す方法がありますが、自分で直接粗大ごみセンターに運ぶこともできます。また、小さくすれば、普通ゴミとしても出せます。ベッドの場合は、マットレスやフレームが1人で運べない大きさなので、自分1人でも処分できるのは、布団のメリットです。


||||小さな子供を寝かせていても転落する心配がない

ベッドは床との間に高さがあり、小さな子供をベッドに寝かせていて、寝相が悪いと落ちてしまう心配があります。布団なら、落ちてケガをする心配がありません。


デメリット

||||ほこりやハウスダストを吸いやすい

「ベッドのメリット」のところで、ハウスダストは、一般的に床面から30cmのところに停滞していることをお伝えしましたが、布団は床に直接敷くものなので、寝ている間はほこりを吸いやすくなります。


||||上げ下ろしが必要なので身体に負担がかかる

布団の上げ下ろしは、足や腰に痛みをかかえる人にとっては負担になる場合があります。上げ下ろしが面倒だと、布団を敷いたままにしてしまいがちですが、床がフローリングの場合は湿気が逃げにくくカビが発生する原因になるので注意しましょう。


||||暖かい空気は上へ移動するので床冷えする

暖かい空気は上へ移動する性質があるので、床に近いと寒く感じてしまいます。フローリングの場合は特に寒さを感じやすいでしょう。


||||布団が吸収した湿気が逃げにくくカビが生えやすい

布団を敷いたままにすると、布団が吸収した湿気が逃げにくく、カビが発生する原因になります。布団を敷いたままにするときは、寝具用の除湿シートを床と布団の間に敷くと湿気を取る効果が期待できます。また、布団の下にすのこを敷けば通気性が確保できます。


ベッドと布団それぞれに合う生活シーンとは

ベッドと布団はそれぞれに良さがあり、どちらを選んだ方がいいかは使う環境によります。ご紹介したベッドと布団のメリット・デメリットを踏まえたうえで、どのような生活シーンに合うかをご紹介します。


布団が合う生活シーン

||||部屋のスペースが狭い場合

ワンルームや1Kで1人暮らしをするなど、部屋のスペースが狭い場合には、ベッドよりも布団を選んだ方がよいでしょう。また、ワンルームにロフトがついていて、ロフトに寝る場合は、天井が低くなっている場合が多いので布団を使った方がよりスペースを広く使えるでしょう。


||||畳の部屋の場合

床面が畳の場合は、ベッドを置くと重さで畳がへこんでしまったり、ベッドを引きずると傷がつきやすかったりします。畳を傷つけないためにも布団の方がいいでしょう。高齢の方や、病気やケガのため起き上がりや布団の上げ下げが辛い方のために、畳の部屋でベッドをお使いになる場合は、コルクなどの保護マットやウッドカーペットを敷いてベッドを置くことをおすすめします。


ベッドが合う生活シーン

||||赤ちゃんや子供と一緒に寝る場合

赤ちゃんが1人で眠る場合は、安全性を考えるとベビーベッドがいいでしょう。ベビーベッドは高さがあるので、ほこりから赤ちゃんを守ることができます。また添い寝をして赤ちゃんを圧迫する危険性もありません。小さいお子さんと一緒に寝る場合は、ベッドから落ちてケガに?がりにくいローベッドが良いでしょう。ベッドの周りにベッドガードを取り付けたり、クッションを置いたりするとベッドから落ちることへの対策にもなります。


||||身体に痛みがある場合

ひざや腰に痛みをかかえていて、寝床から起き上がったり、立ち上がったりする動作も負担に感じる方は、電動ベッドがおすすめです。パラマウントベッドでは「まだ、介護ベッドを使うまでではない」と思われる方にもお使いいただけるよう、普段使いのベッドから、身体の衰えを感じてきたら介護ベッドにも変更できるベッドを販売しています。詳しくはこちらのリクライニング付き電動ベッド インタイム 1000をご覧ください。